11月末~12月上旬公開!オススメ映画3選「gifted/ギフテッド」「光」「ルージュの手紙」
こんにちは。映画ライターの此花さくやです。
(C)2017 Twentieth Century Fox
11月末から12月上旬にかけて公開される映画のなかで、好きな映画を3本ご案内しますー!
1.11月23日公開(木・祝)『gifted/ギフテッド』
これ、めっちゃ泣けます!
突出した才能をもつ子供を特別に英才教育する「gifted」プログラムを背景に、家族や親のあり方がテーマとなったハートウォーミングストーリーです。
先月、本作の監督であるマーク・ウェブ氏にギフテッド教育や親のあり方についてインタビューしてきました! その模様は11月23日に小学館「kufura」で掲載されるので、ぜひご覧ください。
実際にお会いしたマーク・ウェブ監督は本当に気さくなかたで、インタビューというよりは終始“おしゃべり”している感じ。例えば、私にも「きみは東京出身?」とかふつーに会話してくれてインタビューも盛り上がりました。
「(500日)のサマー」が大好きな私としては嬉しかった!! ハリウッドでも人気監督なのに、こんなに謙虚なんて……。すっかり監督自身のファンに。
(C)2017 Twentieth Century Fox
この映画の見所は、主演のマッケナ・グレイス。愛くるしい瞳でもう、本当に天才子役だわ~。試写会でもみんな泣いていました~。ただただ泣けるだけではなく、「子供の才能を見守ること」について考えさせられるので、子供がいるかたはmust seeでございます。クリス・エヴァンスも珍しく普通の人を演じていて、とても新鮮でした! こういった役もどんどん演じてほしいな。
2.11月25日(土)公開「光」
hi-ka-ri.comこれ怖い~~!!! クライマックスの井浦新さんと瑛太さんの絡みが怖すぎる。マジガチで夢に出てきました……。生き生きとした大自然の映像に絶妙にミスマッチしたジェフ・ミルズの音楽も不穏この上ない。
なんといっても、原作が三浦しをんさん。
小説も読みましたが、心の襞の奥にある、人間の暴力、愛、欲望といった本能的な部分を抉り出したような作品です。
こんな繊細な心理描写を、主演の井浦新さんは抑えた狂気ですばらしく演じていました。それに、瑛太さんも役そのまんまです。いや、原作のキャラクターよりもずっと魅力的に説得力ばっちりで演じていました。そして、驚いたのが、橋本マナミさん。日常のけだるさややるせなさを表情だけで表現できるんですよね。女優として新境地を開いたのではないかと!
そんな橋本マナミさんにも、女子SPA!でインタビューしたので、公開日に記事を女子SPA!で探してみてねー。
ちなみに、原作をまだ読んでいない人は、まず映画を観てから原作を読んだほうがおもしろいんじゃないかなーと思います。
3.12月9日(土)公開『ルージュの手紙』
rouge-letter.comこれ、ほろり~とくるー!!! 自分の死に様について考えさせられる映画。カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロが正反対の女性を演じていて、女はどちらの女性にも感情移入できる。
本作、演出がフランス映画っぽくて素敵なんです! カトリーヌ・フロ演じる生真面目な女性が、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる気ままな女性の1本の赤いルージュをまとってから、自分の人生にも“自由”という色があることに気がつく……。赤いルージュで自分の人生を振り返るこのシーンがさりげなくてかっこいい。
(C) CURIOSA FILMS - VERSUS PRODUCTION - France 3 CINEMA (C) photo Michael Crotto
最近、早期退職して第二の人生を考えたり、夫に内緒でマンションを購入して夫無しの人生を計画したり、という話を友達から聞くこともあり、40代はそろそろ“終活”を見据えて準備していかなきゃいけないのかも、なんて思いました。あと30年、40年生きるとしても、どんなふうに死にたいのか考えておいたほうがいいよね~。
くすくす忍び笑いをしながら、ほろりと涙して、人生について考えさせられる余韻が深い映画でした。
ではまた~!!